2年生から1年生に落ちる!?東大の謎制度「降年」について
どうも、いぬまるです。
東大には「降年」という制度があるのはご存知でしょうか。
簡単に言うと、普通は2年生の春学期から2年生の冬学期に進むはずが、単位不足等により、1年生の冬学期に戻ることになる、ということです。
はい、意味がわかりませんね。笑
今回は、この降年の説明をn回(nは自然数)しており、自分自身も降年する羽目になった僕がなるべく分かりやすく説明したいと思います!
東大の進級制度について
東大の4年間は大きくわけて前期課程の2年間と、後期課程の2年間があります。
前期課程では全員が教養学部に属し、英語や第二外国語、諸学問の入門レベルなどといった、教養を学んでいきます。
みなさんがよく耳にされる「理III」とか「文Ⅰ」とかは、この前期課程における学科なんです。
ちなみに、この学科は文Ⅰ、文Ⅱ、文Ⅲ、理I、理Ⅱ、理Ⅲの6つがあります。
それぞれの学科の違いは、後述する進学選択において、どの学部に入りやすいかという程度です。
(本当は必修とかが違うとかもあるんですが、それは些末な問題かと思うので割愛しました)
さて、話を戻しましょう。
前期課程で2年間学んだ東大生は、いよいよ後期課程に進むことになります。
後期課程ではそれぞれの学部に分かれて専門分野を学びます。
この学部決めが先程述べた進学選択(旧称が「進学振り分け」なので、進振りとも呼ばれる)なんです。
この進学選択に参加するためには、規定の単位数を取得してる必要があり、希望学部に進めるかどうかはその時点での平均点で決まります。
ですが、単位が足りず進学選択の要件を満たせない人(僕とか)、点数が足りず希望学部に内定しなかった人も出てきます。
そんな人たちが「降年」するわけです。
え?なんでわざわざ学年を下げる必要があるの?
留年じゃダメなの?
そう思いますよね。
僕もそう思います。笑
ただ、降年することで欠席扱いの科目や、1年冬学期に落とした必修をリセットできるというメリットはあります。
あと、2年次における留年は、進学先が決まっているが前期課程での取得単位数を満たさないことにより進学先の内定が取り消されること、なので、留年と分ける意味もあるのかもしれません。
最後に
どうでしょう?
少しは理解していただけたでしょうか。
東大は学外の人からはよくわからない制度の多い大学ですので、志望される学生さんはよく調べてから受験することをオススメします。