今話題のベーシックインカムについて考えてみた。
どうも、いぬまるです。
フィンランドでベーシックインカムの実験が行われたという話が話題になっていますね。
参考:「ベーシックインカム」の実験 フィンランド政府が無条件で月約7万円を配布 | ハフポスト
ベーシックインカム、略してBIとも呼ばれますが、詳しくは知らない方も多いでしょう。
簡単に言うと、みんなに最低限のお金を毎月あげちゃえばよくね?って考え方です。
これだけ聞くと最高の考え方に思えますし、なんでやらないの?って思いますよね。
今回はベーシックインカムとは何か、そのメリットとデメリット、そして僕は賛成かどうか、お話ししていこうと思います。
ベーシックインカムとは?
ベーシックインカムとは、人種・年齢・性別・所得の有無などにかかわらず、すべての個人に最低限の所得保障をしようという考えです。
所得の有無を問わないという点が日本の生活保護とは違う点ですね。
ベーシックインカムには幾つかメリットとデメリットがあります。
メリット
- 貧困問題の解決
- 誰もが好きな仕事をできるようになる
- 福祉制度を一本化できるため行政コストが削減できる
デメリット
- 財源の問題
- "みんながやりたくない仕事につく人"がいなくなる
貧困問題が解決されるということで左派に支持者がおり、行政コストの削減ができるため右派にも支持者がいます。
しかし、財源が足りるのかという問題がまずあります。
また、みんながやりたくない仕事、例えば肉体労働などといった辛い仕事をわざわざやる必要がなくなるなど、働かなくなるという恐れもあります。
このようにベーシックインカムは賛否両論があり、ずいぶん長い間議論が続けられています。
今回のフィンランドでの実験
フィンランド政府は2017年1月から二年間、失業者2000人に対して毎月約70000円を支給するベーシックインカムの実験を行っていました。
5000人の対照群と比較した結果、参加者はストレスや健康の問題が少なかったそうです。
やはり日々の出費に追われるというストレスは失業者や不安定な職についている人にとっては深刻なのでしょう。
また、他国でもベーシックインカムの実験が行われた事例はありますが、フィンランドと同様に低所得者中心の給付であり、純粋な定義としてのベーシックインカムとは異なりますね。
僕はベーシックインカムに賛成です
僕はベーシックインカムは日本に導入されるべきだと思っています。条件付きですが。
その条件とは
- 給付の対象は低所得者に限る
- 単純労働のほとんどが機械によって代替可能であること
この二つです。
もちろん富裕層にベーシックインカムを渡すことは世論が許さないでしょうし、その必要もないでしょう。
また、先ほど述べたような、みんながやりたくない仕事は機械によって代替されている必要があります。
これはAIの発達と人件費の増加が同時に進んでいる今の日本では時間の問題でしょう。
ベーシックインカムは無理に働く必要がなく、それぞれがやりたいことを憂いなくやれるという、夢のような世界を実現できる可能性を秘めているのではないでしょうか。