「普通」の人ってどんな人なんだろう?
どうもこんばんは、いぬまるです。
ちょっと答えのない話になってしまうのですが、みなさんは「普通の人」ってなんだと思いますか?
普通とは、特に変わっていないこと。ありふれたものであること。といった意味を持つようです。
つまり普通の人というのは、どこにでもいる、他の人と比べて特に変わっていない人のことを指すのでしょうか?
なんのことかわかりませんね。笑
今回は、ある片腕の少年の話をしながら、普通とは何かについて考えてみたいと思います。
先日僕が目にしたニュースなのですが、レゴで義手を作った少年がいるそうです。
参考:右腕のないスペインの大学生、レゴでロボットアーム製作 | ロイター
このニュースによれば、他人と違うことにコンプレックスを抱えた少年は自分も2つの腕が欲しいと思い、レゴブロックで義手を作ったのです。
すごい発想力と行動力ですね。
彼は現在スペインの大学に通っており、お金のない人でも買えるような格安の義手をつくることが目標だとか。
彼は「身体的な障害を抱える人たちが、普通の人みたいになれたらいい。」と言っているそうです。
彼の言う「普通」とは、五体満足の人をさすのでしょう。
でも、果たして五体不満足だと普通じゃないのでしょうか?
僕の個人的な意見ですが、普通という言葉はあくまでその時点での、「周りと変わらない」状態を示すものだと思います。
例えばひと昔前は女性が働きに出て男性が家事をすることは「普通」ではなかったでしょう。
メガネが発明されるまでは視力の低い人は「普通」の人ではなかったでしょう。
「普通」は時代によって異なるものであり、常に変わっていくものだと思います。
何年後かには腕のない人も、「普通」になるかもしれません。
そして、たとえ「普通」じゃなくても、レゴで義手を作った彼のように、必ずしも不幸になるとは限りません。
僕たちは「普通」でない障害者の方たちに対して憐れみの目線を送ることが多いですが、それは違うのかもしれません。
もちろん障害のある人が暮らしやすいようなケアは重要ですが、同情して距離を置くのではなく、積極的に関わり、障害者である前にひとりの人間として接するべきでしょう。
科学技術が発展すれば様々な障害が克服されていくでしょう。
もしかしたら「普通」なんて言葉は使われなくなっていくのかもしれませんね。